「LIVE HOUSE IS NEVER DIE!」音楽とライブハウスを愛する豪華アーティストたちによる最高のステージをお届け!4/9(土)ソラリズム「野外ライブハウスLOFT」

4/9(土)ソラリズム「野外ライブハウスLOFT」当日は晴天にめぐまれ、前開催より増え約400人近くの来場者の皆さんと共に春の多摩あきがわLiveForestの1日を楽しみました!
日本のライブハウス文化を支えるLOFTによる本開催。ロフトプロジェクトに縁のあるアーティストや業界関係者がこの「野外ライブハウス」に集まり、コロナ禍の中新たに試みたこのトライアル企画のこれからと、日本の音楽・文化の未来について語り合うトークプログラムも実施。

「LIVE HOUSE IS NEVER DIE!」そんな強い想いをわかち合った、豪華アーティストたちによる最高のステージをお届けします!

■Photo by KOTARO MANABE
■Writer  野呂瀬 亮

NAZWA! (Watusi+ Naz Chris) のCHILLなDJでオープン!!会場にも続々とオーディエンスが集まります!

NAZWA! (Watusi+ Naz Chris)の二人がブースに立つ頃には会場受付には長蛇の列ができていました。
漏れ出してくるダブ・レゲエをベースとしたCHILLなビートに身体を揺らしながら入場を待つ皆さんの表情には、久しぶりの野外フェスへの高揚感が伺えます!
13時となりオープンを迎えると小走りで会場内に集まり出すオーディエンス!一気に満席となった客席と物販やフードを楽しむ皆さんの姿にDJブースの二人のテンションも上昇!
いよいよ「野外ライブハウスLOFT」がスタートを迎えます!

ソラリズム「野外ライブハウスLOFT」スタート!

ソラリズムの発起人でもある佐藤タイジ、豪華アーティストのインタビューが詰まった『混沌を生き抜く』を出版したばかりのジョー横溝、また今回約10年ぶりの野外ライブを企画したロフトプロジェクト代表加藤梅造がステージに上がりのスタートコールです!
「新しい出発の日にしたい」そう話す加藤梅造。コロナ禍の中で始まってしまったウクライナ侵略など、混沌とした昨今の世の中を吹き飛ばす野外フェスティバルが始まります!「LIVE HOUSE NEVER DIE!」ソラリズム「野外ライブハウスLOFT」の始まりです!

トップライナーなSUGIZO×HATAKEN!

前回のソラリズムOPEN AIR キックオフ【日比谷2DAYS】ではエレキバイオリンの演奏を披露したSUGIZO。今回はエレキギターにそれを持ち替え、モジュラー・シンセ奏者HATAKENとパーカッションを迎えた3人構成でステージに現れます。
アンビエントなトラック、シンセとパーカッションに重なるSUGIZOの空間系の音色に富んだギターに引き込まれるオーディエンス。会場には少しの緊張感とゆったりとした空気が流れます。中盤にはエレキバイオリンを手にするSUGIZO、川のせせらぎや会場を包む大自然と相まって、さらに深い心象世界へと潜っていきました。
演奏が終わると胸に手をあて笑みを見せるSUGIZO。それまでの張り詰めた空気が一気にゆるみ、最高のチルアウト空間がエンディングを迎えました。

TALK「コロナ禍と音楽・文化」を考える

ライブハウスやダンスミュージック、DJの世界がこのコロナ禍で苦境に立たされている今。ジョー横溝、加藤梅造に加えJDDA(Japan Dance Music&DJ AssociationDJ)の社会的価値や文化的価値を高め、広く一般に広めていく事を目的とする団体の主催であるWatusi、Naz Chris、またその活動に力を寄せるSUGIZOとアースガーデン代表南兵衛によるトークタイムが始まります。
日本における音楽、文化がコロナ禍の中でどんな状況にあるのか。国からの支援に苦戦している現状を打ち明けながら、この国における「文化」の重要性を訴えました。
経済活動だけでなく、人が豊かに生きていくために豊かな「文化」を創造し続けていくこと。またソラリズムをはじめとする野外フェス業界の復興。誰もが発言や意思表示ができる今だからこそ、これからの未来を「より良くするため」に一人ひとりが考え続けていかなければならない。

音楽や文化はビジネス、政治を超えて世界と繋がることができる。
「ライフスタイルの中に音楽やカルチャーを」ソラリズムはこれからも声を上げ続けていきたいと思います。

和やかな笑いと平和への想いに包まれたTOSHI-LOWのステージ

TOSHI-LOWがステージに上がりMCを始めると、彼の軽妙なトークに会場は笑いに包まれます。まるで“実家のような環境”そう話すあきる野の自然に囲まれながらハナレグミ「音タイム」のカバーからステージが始まりました。
カバー曲を挟みながら和やかで、かつ「平和」へのメッセージが込められた曲の数々。
TOSHI-LOWの言葉を聞くとなぜわたしたちはこんなにも素直な気持ちになるのでしょう。彼の飾りっ気のない、脚色のない、全くの嘘がない。誠実で真っ直ぐすぎる言葉と歌声を前に、「今の自分は?」「これからの未来は?」そんな想いが頭の中を満たしていきます。
「君がいれば僕はこれでいい」大切な誰かを思い浮かべながら、穏やかに体を揺らすオーディエンス。終盤にはサプライズゲストでSUGIZOがステージに登場しセッションも披露しました。ステージが終わる頃には少しずつ日が落ち始めはじめた会場。イベントは後編へと進んでいきます。

TALK「ライブハウスの今・未来」

ジョー横溝、加藤梅造、ステージを終えたばかりのTOSHI-LOWに、対してステージ準備を進める佐藤タイジ、ライブハウス大作戦の代表である西片明人、清春を迎えて「ライブハウスの今・未来」について語り合います。
「マイノリティの拠り所」であるライブハウス。かつてバンドブームと呼ばれた時代が終わりを告げた時からまた新しいバンドが生まれ、2019年付近のエンタメ業界の盛り上がりから一転してコロナ禍の打撃を受けてしまっている現状。各地でライブハウスの閉店なども相次ぐ中「信念をもってやっている人たちが残ればいい」そんな清春の言葉もありつつ、アーティストや関係者の誰もがいい意味で「精査された」きっかけになったのかもしれない。
今日ここに集まっているアーティストや音楽関係者のみなさんはその誰もが「続ける」ことを選んだメンバー。「これしかできないから続けている」と話す西片明人の言葉は重く、ソラリズムに関わるすべての人の覚悟を象徴する一言でした。
「失うものなんかなにもないよ(笑)」と話すTOSHI-LOWによるユーモラスなトークで緩急もつきながら、これからのライブハウスの未来とソラリズムの発展を語らいました。

佐藤タイジ

会場が暗くなり始め、ライトアップと焚き火の灯りがソラリズムの夜を演出し始めた頃、ソラリズムのファンキー責任者、ロックスター佐藤タイジがステージに上がります。「みんな俺のギターで踊ってくれ!!」このイベントを誰よりも愛してやまない発起人佐藤タイジのありったけの愛が会場に響きます。
「今の戦争を人類最後の戦争にしたい」このイベント開催中に重ね重ね平和への願いを口にする彼の強い信念。このソラリズムが日本各地で盛り上がっていく、そんな今よりもっといい未来を想って佐藤タイジは何度も何度も自分の意思を表明し続けてきました。今回で2回目のソラリズム企画の開催を迎え、いよいよ皆さんにも「ソラリズム」というプロジェクトの目指すカタチを感じていただけ始めているのではないでしょうか?
私たちも佐藤タイジと共に、また本開催の企画に一役買ってくれたロフトプロジェクトと共に、このソラリズムの魅力、そして何より平和で幸せな毎日を願って開催し続けていきます!

「野外ライブハウス」の大トリ!清春のステージに会場の盛り上がりは最高潮に!

日が沈み暗闇に包まれる中にライトアップされたステージに、チェロとアコースティックギターを迎えた3人構成で清春が現れます。彼の登場を心待ちにしていたオーディエンスたちも立ち上がって大きな声援を送り、会場は本日最高の盛り上がりを見せました!
圧倒的な歌唱力とそのカリスマ性溢れるステージング、時に嬉々として、時に恍惚とした表情でステージに魅せられる会場内。「LOFTはとても大好きなライブハウスだから」そんな言葉の中進んでいく彼の演奏。
今日出演したアーティストたちはジャンルも皆バラバラ。それでも少年時代からずっと通い、愛し続けてきたこの「ライブハウス」LOFTという場所に、皆が想いをよせ、ジャンルの垣根を超えて集まってくれました。そんな皆の気持ちを代弁するかのような清春のパワフルで耽美な歌声が響き渡りました。

サプライズで清春、佐藤タイジ、TOSHI-LOWによるセッション!豪華メンバーの贅沢なセッションパフォーマンスでフィナーレを迎えました!

「本日はサプライズでエクストラがあるんです!」そんなジョー横溝のMCでステージに集まり出す清春、佐藤タイジ、TOSHI-LOW!
本日イチのオーディエンスによる拍手の中豪華セッションが始まります!
「今日集まっているメンバーは皆サバイブしてきたやつらばかりだから」そんな清春の言葉の通り、この苦しい音楽業界の中でずっとミュージシャンであり続けた3人によるセッションに会場は大盛り上がり!
佐藤タイジによるギターからはじまるスローバラードでこの日の全ステージが終了しました!
終了後には前日に誕生日を迎えたMCジョー横溝を会場全体で祝福し、今回の企画運営を務めたロフトプロジェクト代表加藤梅造からの「平和を我らに!!GIVE PEACE A CHANCE!!!」そんな掛け声で「野外ライブハウスLOFT」は幕を閉じました!!

「ROCK IS NEVER DIE!」「LIVE HOUSE IS NEVER DIE!」私たちの“居場所”は決してなくなりません

苦境に立たされているライブハウス業界の復興を願い企画された今回の「野外ライブハウスLOFT」。業界を牽引し続けてきたロフトプロジェクトだからこそ、その試みに賛同するアーティストをはじめとする多くの人たちが本開催に集まりました。
アーティストのみならずご来場いただいた皆さんは聴く音楽も趣味だってそれぞれ違うはず。にも関わらず音楽を、ライブハウスを愛してやまない皆さんが一つの場所に集い、新しい出会いや発見の中でこの最高の空間を共有することができる。それはこの「ライブハウス」や「野外フェス」でしか経験できないものなのかもしれません。
どれだけ苦しい状況でも私たちは素晴らしい音楽があればなんとか前を向いて進んでいける。そんな私たちの居場所であるこの「ライブハウス」という空間は決して無くならないし、無くしてはいけない。

「LIVE HOUSE IS NEVER DIE!」
これからも私たちは何度だって声をあげ続けていきます。本日ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!
4/10(日)は同会場にてソラリズム「花まつり」を開催します!本日に引き続き天気も良好の予報!ぜひお越しください!

翌日4月10日はソラリズム「花まつり」を開催!会場にて当日券も販売します!

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